我が家のルールその2「勉強はしてもいいし、しなくてもいい」

私は勉強がとても苦手。だから、「勉強しなさい」という言葉は子どもたちには使いません。だって、子どもが勉強していて「ママ、これ教えて〜」なんて言われたら困っちゃうもの(笑)!勉強するのも、しないのも、本人の自由。でも、放置するのではなく、自分で考えること、そして自分で決めることを大切にして声かけしています。勉強や宿題は必ずしないとダメ?

子どもたちが小学生の時、こんな宿題があった。

「一日一回、九九の練習(一の段から九の段まで)をしておうちの方に聞いてもらいましょう。そして、聞いてもらったら、今から渡すプリントの中のイラストの一つに色を塗って下さい。このプリントは月末に提出してもらいます。」

そのプリントの絵には、輪郭だけ描かれた1の数字が振ってあるリンゴの木、12の数字が振ってある花などのイラストが計30個。一日一つのイラスト部分に色を塗り、最終日にはカラフルなイラストが完成する。そんな塗り絵の要素もある宿題でした。海は真面目なので、毎日、一生懸命、九九の練習をしました。そして、色鉛筆で綺麗に色を塗る。

しかし、気が乗らない日もある。面倒くさい。なんとなくやる気が出ない。そんな時でも、海は泣きながら九九の練習をして、色を塗るのだ。ある日、泣きながら練習する海に、私は「いつも頑張っているから、今日は、練習したことにして、色だけ塗りなさい」と言った。

親がズルを教えるのもどうかと思うが、いつもキチンとしているのだから、たまには良いのではないかと思ったのだ。しかし、海は「いや、ちゃんと練習せんと色を塗ったらいけんっち、先生が言いよったけ、練習する」と言い、涙をぬぐい、背すじを伸ばし、大きな声で九九の練習をした。苦手な七の段もちゃんと言えた。