【前回の記事を読む】【詩】「眠れない そんな夜は 窓を開け空を見上げる」

生・死・命

私が私を終える時

私が私を終える時

それは必ず訪れる

その瞬間がいつになるのか

誰も知らない

私の事なのに

私さえ知らない

その瞬間は

明日かもしれない

今日かもしれない

一秒先かもしれない

あるいは何十年も先かもしれない

いずれにしても

天空の星の光が

この目に映るまでの時を思えば

はかなくあっけない

私が私である時間

私が私を終える時

しかしそれは終焉でも消滅でもない

私が私を終えるとは

変遷であり変容である

永遠の中の一過程

天空の星の光りが

瞬いた瞬間と

それが私の目に映る瞬間の間に

気の遠くなるほどの時が

刻まれているとしても

あの星と私は

真実において繋がっていて

真実において同一で

私が私を終えるとは

その真実に還っていくということ

私が私を終えるとは

変遷と変容を辿り

永遠と再び溶け合っていくということ

とはいえ

私が私を終える時

それは必ず訪れる

私が私を象っている今は

空前にして絶後である

それも真実

私が私であるうちに

私は何をしたい

私は何をする

私が私を終える時

それは必ず訪れる

いつ訪れるか知れない

その瞬間に

私は何を想うだろうか