【前回の記事を読む】日本人気が高いゴッホの作品を飾る、クレラーミュラー美術館へ
1998年11月28・29日(土・日)クレラー・ミュラー美術館見物記およびライデン紀行
-フィンセント・ファン・ゴッホの作品-
日曜日午後はロッテルダム、半分はピーク・ハントのためですがもう1つにはハンブルクでドイツ最大の港湾のクルーズをしたので、ライン川河口のヨーロッパ最大の港湾のクルーズもと思ったからです。ハンブルク港は雑然とした印象でしたが、ロッテルダム港は整然としていて意外ときれいで、対照的でした。
他には海洋博物館・歴史博物館を訪れましたが、どこでも2番目の都市というのは文化面では精彩を欠くようです。オランダでもこの秋は特に雨が多かったそうですが、晩秋の北ヨーロッパはいつも暗くて寒いわけでもなく土曜日はうららかな小春日和に恵まれました。とは言ってもこの時期明るくなるのが朝8時過ぎ、夕方4時過ぎにはまた暗くなり始め、太陽の高度も低く日差しも頼りない感じです。
日曜日は終日氷雨、こういう時には何より暖かい支度をするのが肝心です。今年2月のベルリン観光以来のTheNorthFace社製のダウン・ジャケットを久し振りに着用しましたが、ぽかぽかと暖かく氷雨の中でもくじけず観光できました。クリスマス前の晩秋のヨーロッパは自殺率が年間で一番高いそうで、単身赴任者には辛い時期ではあります。週末は南国に太陽を浴びに出掛けるとして問題は平日です。
最近見つけた暇つぶしは、ロンドン・ナショナル・ギャラリーで毎週水曜日6時半からのガイド・ツアーで、約1時間かけて4点から5点の作品を専門の学芸員が解説してくれます。週末・日中にもツアーはあるのですが、仕事帰りのサラリーマンにも参加できるようにしてあるのは日本でも見習う必要があると思います。
ガイド・ツアーは無料で、個人的には有料でも気にはしませんが多くの人を参加させようとの姿勢が見えるのは感心します。なおロンドン・ナショナル・ギャラリーも大英博物館も入場無料で、大英博物館にも同様の無料ガイド・ツアーがあり(但し、夕方ではありません)私も週末を3回使って全部のツアーに参加しました。
追伸:ファン・ゴッホ美術館が改装中で所蔵品の一部がワシントンDCのナショナル・ギャラリーで展示中と聞きました(安田火災海上保険が「ひまわり」を50億円で購入し顰蹙を買った罪滅ぼしに改装費用の一部を負担するようです)。大手総合商社ニューヨーク駐在員のCさん、お嬢さんを連れて見に行きませんか。