愛だとか恋だとかよりまず先に笑顔でいてと君は命ずる

忘れてた人の声など思い出す春と言う名の風の気紛れ
*時にこんな風が吹く。

いつまでも見送る姿忘られぬこの世に生まれた証とぞ思ゆ
※本記事は、2021年9月刊行の書籍『茜色の空』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。
茜色の空【第12回】
人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。
ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。
愛だとか恋だとかよりまず先に笑顔でいてと君は命ずる
忘れてた人の声など思い出す春と言う名の風の気紛れ
*時にこんな風が吹く。
いつまでも見送る姿忘られぬこの世に生まれた証とぞ思ゆ