【前回の記事を読む】全日制側の不祥事の数々。定時制担当なのに後始末を任され…

学校経営の適正化 ~全都立高校に大鉈が~

丁度この頃、都教委から「学校経営の適正化について」という通知が全都の都立学校長宛てに発出され、企画調整会議や職員会議等の運営方法をはじめ、学校経営全般の在り方に対してメスが入った。

当該校では、着任時、「人事委員会」と「予算委員会」〈注1:次ページ参照〉が公然と存在!? し、職員室の黒板に委員会名が明記され、委員の氏名を記入する枠が表示されていた。さすがに、氏名の記入はなかったが、教員の内輪では決まっていたものと推測される。

また、当該校では、これまでも企画調整会議というものは全く機能しておらず、前任者の時の「○月○日、第1回企画調整会議を開催す」との起案用紙が1枚存在するのみで、何の実態もない状態だった。

校長と私は、まずは彼らが“本会議”、すなわち“最高議決機関”と位置付けている「職員会議」〈注2:当該校では毎週のように開催されていた〉を半年間停止し、適正化に向けた“闘い”、すなわち教員集団との“綱引き”が始まった。

都教委は、企画調整会議を学校経営の中枢機関に据え、毎週開催すること、そしてそこでの決定が全てであるとした。一方、職員会議は校長の意思決定を周知する機関、すなわち補助機関であって、何かを決議するようなものではない“報告の場”である、というように位置付けた。

そしてその開催も月1、2回程度で毎週開かなくてもよいとした。