トオル

事故と臓器
井原 淑子
出版社名:幻冬舎メディアコンサルティング
発行年月:2024年4月26日
ISBN 9784344690646 判型 四六208ページ
価格1,600円+税
平成が始まった頃、浪人生のトオルは犬の散歩中に、バイク事故に巻き込まれ、頭部に重傷を負い病院に救急搬送された。母まさ子は夫とともに病院にかけつける。一命をとりとめたトオルだったが、動くことはおろか、喉にカテーテルがつながれ話すこともできない。相部屋の青年がなくなり、半狂乱になった彼の母親は「臓器をうばうために息子は殺された」とまさ子に訴える。「トオル君もきっと」と。不衛生な病室、不自然な医師や看護師の態度。トオルも殺されるのではないか!? まさ子の不安は募る……。

掲載記事

著者詳細

井原 淑子
1940(昭和15)年富山市に生まれる。幼少期、富山の歩兵第35連隊に勤務していた父の送迎に毎日、従卒にひかれた馬がやってきたことを覚えている。1961(昭和36)年金沢大学医学部付属看護学校卒、翌年愛知県保健婦学院卒。養護教諭として富山市立八尾中学校、富山市立岩瀬小学校に勤務。結婚し上京、2児の母となる。埼玉県在住。趣味はシャンソンを歌うこと(Youtube >井原淑子で検索)と美術館めぐり。フランス・パリのギュスターブ・モロー美術館を再訪したいと思っている。