説明を読む。虫にびっしりとついていた五穀米のような突起はなんと蜂の幼虫の繭だった。蜂は、蝶の幼虫を見つけると体表に穴を開けて卵を産み付ける。蜂の卵は、その蝶の幼虫の中で成長し孵化すると体表を破って出てくる。毛穴に溜まって固くなった脂の塊がプチっと飛び出すように、何十匹も一斉に体表から飛び出すのだろうか。それが月子たちが見たあの姿だったのだ。月子は画像を見ながら、慄然となり絶句した。幼虫の体表でそ…
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