表通りから一本路地に入ったところに、知らなければ見過ごしてしまいそうな小さなバーがあった。ドアには目立たぬように「R・C」と書いてある。ドアを開けると、数名の客がテーブルで飲んでいた。我々はカウンターに座った。「ここには時々一人で来るの。マスターはレイモンド・チャンドラーのファンで、お察しのとおり店の名前はそれが由来ね」「なるほど」理津子はジャックローズを、俺はブラントンのロックを頼んだ。「川島…
文学界の記事一覧
タグ「文学界」の中で、絞り込み検索が行なえます。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
探したいキーワード / 著者名 / 書籍名などを入力して検索してください。
複数キーワードで調べる場合は、単語ごとにスペースで区切って検索してください。
-
小説『流行作家』【第8回】夏目 ゆきお
読み手のツボを嗅ぎ分け、淀みなく一気に読めるストーリー
-
小説『流行作家』【第7回】夏目 ゆきお
驚きと疑問…「芸術とエンターテインメントの融合」だって?
-
小説『流行作家』【第6回】夏目 ゆきお
『芸術性を持った純文学の定義』も時代によって変わる
-
小説『流行作家』【第5回】夏目 ゆきお
落選か受賞か、その評価は紙一重…文学賞最終選考の舞台裏
-
小説『流行作家』【第4回】夏目 ゆきお
その気になれば誰でも作品を発表できる『一億総作家時代』
-
小説『流行作家』【第3回】夏目 ゆきお
売り込みをしなければ売れない作家なんて、所詮その程度
-
小説『流行作家』【第2回】夏目 ゆきお
平易簡潔な文章と巧みな筋書「これが純文学だと…?」
-
小説『流行作家』【新連載】夏目 ゆきお
「お前は特別だ」という言葉も素直に受け取れなかった。
- 1
- 2