【前回の記事を読む】1年ぶりの再会に喜んでいる様子はなく...... 帰り道、何に怒っているのか、何が悔しいのか分からないまま大粒の涙が頬を伝った。《小詩(シャオシ)、天国で楽しく健やかにいることを祈っています。あなたのことを忘れることができません。あなたが生まれるずっと前に、父亲(フーチン)と母亲(ムーチン)は、天津で知り合ったそうです。父亲(フーチン)は南開大学の、母亲(ムーチン)は天津師範…
[連載]上海の白い雲
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小説『上海の白い雲』【最終回】河原 城
家族との団欒に飢えていた私は、彼に安穏の期待を抱いていた。だがその望みは叶うことがなかった。彼に嫌悪さえ感じてしまった。
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小説『上海の白い雲』【第11回】河原 城
1年ぶりの再会に喜んでいる様子はなく...... 帰り道、何に怒っているのか、何が悔しいのか分からないまま大粒の涙が頬を伝った。
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小説『上海の白い雲』【第10回】河原 城
妹が天国に逝った。幸せな人生を送らせてあげたかった。お金を貯めて、大きな病院に入れて、私が毎日お見舞いに行って…
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小説『上海の白い雲』【第9回】河原 城
最愛の妹の死、家族の離散、帰国しても帰る家がないこと…留学生活に辟易する中、母から届いた手紙には、力ない文字で…
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小説『上海の白い雲』【第8回】河原 城
想像以上に辛いドイツでの留学生活。裕福な同居人に下僕のように扱われる日々
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小説『上海の白い雲』【第7回】河原 城
家族皆で働いても、空港でお土産を買ったら、ひと月分の給料が全部なくなってしまい…。貨幣価値の違いで理不尽を感じた瞬間
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小説『上海の白い雲』【第6回】河原 城
冬の天津や大連は高層ビルの横を歩くのは危険!太陽が昇るとあるものが落下する!?
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小説『上海の白い雲』【第5回】河原 城
中国出張が増え仕事は順調に進んでいたはずだったが次第に状況が暗転し始め…
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小説『上海の白い雲』【第4回】河原 城
伏し目がちに、ちらっと顔を見る…。日本人が指名してくれるコツを掴んだみたい
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小説『上海の白い雲』【第3回】河原 城
初デートはお店のお客さん。日本に妻、子供が二人いるやさしい日本人
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小説『上海の白い雲』【第2回】河原 城
中国人ホステスの素朴さと逞しさのトリコに…。大連が拠点に最良だ
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小説『上海の白い雲』【新連載】河原 城
中国遼寧省。学費のためクラブで働くリーピンは、ある日本人サラリーマンと出会う。