しばらく登山道を上がって行くと不意に階段が途切れ、展望台に着いた。展望台というと大袈裟で、登山道の折り返しの開けた場所に、木製の四阿(あずまや)が建っているだけの簡素なものだけど。視界を遮る物がない分、景色は良くて、村を囲む大きな山々の稜線を一望することができる。風の通りも良い。ここまでの道程でさんざん火照っていた体は、圧迫感のある山道から解放されたということもあって、そこを吹く、いつもより空に…
[連載]百合墓荒らし
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小説『百合墓荒らし』【第8回】夏緒 冬弦
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小説『百合墓荒らし』【第7回】夏緒 冬弦
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小説『百合墓荒らし』【第5回】夏緒 冬弦
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小説『百合墓荒らし』【第4回】夏緒 冬弦
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【小説】「ゆかちゃん」ベンチで涼んでいると誰かに名前を呼ばれた
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小説『百合墓荒らし』【第2回】夏緒 冬弦
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小説『百合墓荒らし』【新連載】夏緒 冬弦
【小説】実家の裏山で、「私」は血だらけの手で墓を掘り続け…