【関連記事】「出て行け=行かないで」では、数式が成立しない。「どうしてこんなことになっちゃったの」悦子は頭を抱え込んだ。その日の出勤前の事だった。悦子は愛息、里志の部屋を清掃するために入ったところ机の上に置手紙があるのを発見したのだ。その置手紙には「母ちゃん、僕は家を出ます。戻りません。捜さないでください」と書かれてあった。里志は高校一年生である。野球の強豪、私立の横浜綾戸高校の野球部員…
[連載]花とおじさん
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小説『花とおじさん』【最終回】高津 典昭
母ちゃん、僕は家を出ます。戻りません。捜さないでください
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小説『花とおじさん』【第8回】高津 典昭
20世紀最後の日に哀愁の淵に落ちていく高津だったが…
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小説『花とおじさん』【第7回】高津 典昭
花ちゃんの声に、高津は何だか一人じゃないような気がした。
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小説『花とおじさん』【第6回】高津 典昭
【小説】「生き返ってくれ」人工呼吸を繰り返すが…
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小説『花とおじさん』【第5回】高津 典昭
おじさん。ごめんね。私の分まで幸せになって
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小説『花とおじさん』【第4回】高津 典昭
ねえ、おじさん。明日、日曜日だからどこかへ連れてって。
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小説『花とおじさん』【第3回】高津 典昭
華奈でーす。おじさんの家どこだかわからないから迎えに来て。
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小説『花とおじさん』【第2回】高津 典昭
華奈はきたなくさえないおじさんに執着し、電話番号を交換した
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小説『花とおじさん』【新連載】高津 典昭
商工ローンの取り立てが始まった矢先、両親は車の事故に遭い…