【前回の記事を読む】彼の言った一言で、私は悲しくなった。さっきまでお互いニコニコと見つめあいながら食事をしていたのに…神矢は全部、綺麗に食べてくれた。私は、片づけをし、キッチンの流し台で、洗い物をした。その間に、神矢はコスタリカコーヒーを淹れてくれた。洗い物が終わり、二人で又ダイニングのテーブルについた。「食後のコスタリカは最高ね」「君の料理が美味しかったからだよ」「そう言ってもらえて、本当にう…
[連載]愛[注目連載ピックアップ]
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【最終回】高見 純代
「僕に尽くすのは、これきりにしてくれ」——邪魔になりたくない…私は頷いた。それでも彼は私の事を「愛している」と言って…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第25回】高見 純代
彼の言った一言で、私は悲しくなった。さっきまでお互いニコニコと見つめあいながら食事をしていたのに…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第24回】高見 純代
裸になるのは今日で4回目。彼の家に行くと、私はヌードモデルになる。「絵はいつできるの?」「まだまだだよ」
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第23回】高見 純代
絶縁状態の父からの手紙と一緒に届いたのは…「十年も遅れて申し訳ないが、受け取ってほしい」私は全く嬉しくなかった——
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第22回】高見 純代
どんなに偉くても、功績を残しても、人は必ず死ぬ。私の仕事は人の死と向き合う事から始まるが、慣れてくると…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第21回】高見 純代
「僕の可愛いお嬢さん」彼は私の顔に近づき、頭を撫でた。——でも彼は「次は2か月後に会いに来て」と言い…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第20回】高見 純代
「僕らは相性がいいかもしれないな」——「ためしたら?」と言うと彼は、「僕の可愛いお嬢さん。いけない子だなぁ」と言って…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第19回】高見 純代
「愛してる」と言いながら、彼は私の唇にキスもしてくれない。——私は"あの事"を告白したことを後悔した。
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第18回】高見 純代
「さわっちゃダメかい…?」「いいわ…」——彼は首元に顔を寄せてきて、耳元にキスをした。私は体が熱くなり思わず「抱いて」
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第17回】高見 純代
「明るくて…恥ずかしいわ」私は明るくて広いリビングで裸になる事をためらっていた。すると彼は「脱がしてあげるよ」
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第16回】高見 純代
「私を描いて!」——裸のまま、叫ぶように懇願した。結婚をしないと決めている彼に、私の美しさを覚えておいてほしくて…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第15回】高見 純代
「ここまでだ。…さぁ服を着て」彼は私のおでこにキスしただけ。私は力をなくし、裸のままベッドに腰かけ…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第14回】高見 純代
「私を抱いて。貴方に抱かれたいの」自分でも予想していなかった事を口にした。彼は私の手を引っ張って、ベッドルームへ…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第13回】高見 純代
「母の死体を発見したのは僕だよ」——大学から帰ると、家の風呂場で母が倒れていた。父親が蒸発してから、母は鬱病になり…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第12回】高見 純代
「よく来たね。お嬢さん」——私はドキドキしていた。ブザーを押すと、彼がすぐにドアを開けて顔を出した。中へ入ると…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第11回】高見 純代
「兄さんの家に来れない妹があるか」——兄のような存在の彼。私は少し考えたが二十代最後の日曜日を彼と過ごしたいと思った
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第10回】高見 純代
彼が生きているから、私は歯を食いしばって生きてきたのだ。どんな時も孤独ではなかった。その彼が、亡くなった……
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第9回】高見 純代
私は彼のことを考えた。「兄だと思ってくれ」と言われたが、それは何か違う。でも私は彼の醸し出す包容力に甘え、依存し始め…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第8回】高見 純代
「君は他の女性とは違う、大事にしたいんだ」——真剣なのは表情で分かった。でも彼の中で自分がどういう存在なのかは分からず…
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小説『愛[注目連載ピックアップ]』【第7回】高見 純代
父は、母が出て行ってからも私を思いやることはなかった。会話はなく、口を開けば「マッカーサーの野郎が…」と同じことばかり…
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