【前回の記事を読む】彼は「ダメだった」と低くつぶやいた。飲み残しのカップをシンクに置きながら――人を思いやるが故のホーム長の苦悩Tさんは転倒した場合のことを考慮されてだろう頭に帽子様のものを被っている。食事中のダイニングでもそのままのことが多かった。食事中の時だけそれを外すスタッフもいた。(帽子はうっとうしい。)ある時新人スタッフ(今年大学を出て入ってきた新人)がTさんの車椅子を押してきてテーブ…
[連載]終の棲Ⅵ
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【第5回】北沢 美代
老人ホームの新人スタッフがとった驚きの行動――利用者さんが被っている帽子を取ったあとに…
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【第4回】北沢 美代
彼は「ダメだった」と低くつぶやいた。飲み残しのカップをシンクに置きながら――人を思いやるが故のホーム長の苦悩
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【第3回】北沢 美代
上北沢のとある精神病院は、住人達に差別用語で呼ばれていた。ずっと鉄格子に閉ざされたイメージ、風評被害があったが…
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【第2回】北沢 美代
食事の時、祖父だけは小さなちゃぶ台で食べ、料理も私たちと違う高級な酒の肴が添えられていた。
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エッセイ『終の棲Ⅵ』【新連載】北沢 美代
"このこと"に気づいてから、介護を受ける「負い目」が少しだけ軽減した――老人ホームで暮らす彼女が気づいたこととは