【前回記事を読む】直後、轟音がした。機動隊が学生排除活動を始めたのだ。助教授たちが泣きながら、立て籠り学生たちを窓から放り出して…暗闇のなか退去した一団はゾロゾロと歩き始めたが、その姿は敗残兵のようだった。行き先は、近くにある県立大学の教室だった。窓から一人ずつ入ると、そこにはやって来る一団のための食料や飲み物が用意されていた。黒板を背に一人の女性活動家が、眼光鋭く一団を見回して低い声で話し始め…
[連載]霧は、アンダンテで流れ行く
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第8回】余語 眞二
地下たまり場でいつも現金入り封筒を渡してくる男…金額の多さに違和感を覚えた頃、冊子を渡された。「爆弾の製造方法」だった。
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第7回】余語 眞二
直後、轟音がした。機動隊が学生排除活動を始めたのだ。助教授たちが泣きながら、立て籠り学生たちを窓から放り出して…
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第6回】余語 眞二
図書館で1度見かけただけで、一目ぼれした女の子がベンチで昼ご飯を食べている。思わずひろしは隣に座り…
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第5回】余語 眞二
深い雪山を進み行方不明になった青年の体は、春になって雪解けのあと見つかった。体の近くに残されていたのは…
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第4回】余語 眞二
「かあさんはね、日本が戦争に負けてよかったと思ってるの。」満月を眺めながら、母は静かにつぶやき、言葉を続けた。
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第3回】余語 眞二
「初めチョロチョロ中パッパ、赤子泣いても蓋取るな」小学5年生の夏休み。キャンプ場で初めて飯盒でご飯を炊く
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【第2回】余語 眞二
社長の一言で、気づいたら結婚することになっていた――高卒で工務店に就職した父と、その工務店で事務をしていた母は…
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小説『霧は、アンダンテで流れ行く』【新連載】余語 眞二
顔より大きな三角形の一切れ、真っ赤な実と皮の緑色が夏そのものだった――思い出すのは夏の景色。縁側で祖母と食べた西瓜の冷たさ