【前回の記事を読む】妻の形見の猫。しょっちゅうエサやりを忘れていると、風呂場の溜まり水を飲むようになり…前は一日に一回、しかたなくアイアンの為と思っての散歩だったが、今は朝晩の二回になり、難なく行けている。気づくと彼は、すっかり元の彼に戻っていた。歩くことは健康に良いとよく聞くが、次衛門氏は自分でこのことを証明したようだった。アイアンと散歩していると、今まで話したこともなかった近所の若い奥さんか…
[連載]七つのショートしょーと
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小説『七つのショートしょーと』【第5回】なつ野 一五
犬小屋まわりの掃除中、しっかり繋いだはずの鎖が外れた。…愛犬は解放されたように外へ飛び出し、何日たっても戻らずそのまま…
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小説『七つのショートしょーと』【第4回】なつ野 一五
妻の形見の猫。しょっちゅうエサやりを忘れていると、風呂場の溜まり水を飲むようになり…
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小説『七つのショートしょーと』【第3回】なつ野 一五
「私物を整理したい…」妻が初めて吐いた弱音。一泊だけ許され、一緒に身体を洗った。骨と皮のような身体に何度も頬ずりし…
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小説『七つのショートしょーと』【第2回】なつ野 一五
「この頃食事を作る気がしないわ。だって食べたくないもの」次衛門氏の妻は健康な人だったがある日を境にだんだん弱っていき……
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小説『七つのショートしょーと』【新連載】なつ野 一五
緑川次衛門氏は妻を失った喪失感と向き合いながら、日々の自然と家族の記憶に支えられて生きている