【前回の記事を読む】「私物を整理したい…」妻が初めて吐いた弱音。一泊だけ許され、一緒に身体を洗った。骨と皮のような身体に何度も頬ずりし…初めの頃、娘たちがこの二匹をそれぞれ一匹ずつ連れていって面倒をみていたのだが、ワンルームで飼えないのを内緒で置いたのがばれそうになった。それに娘たちには勤めもあって、それぞれ朝出て夜まで部屋を留守にする。ごはんはやっているようだが、彼らの健康まで気配り出来かねる…
[連載]七つのショートしょーと
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小説『七つのショートしょーと』【第4回】なつ野 一五
妻の形見の猫。しょっちゅうエサやりを忘れていると、風呂場の溜まり水を飲むようになり…
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小説『七つのショートしょーと』【第3回】なつ野 一五
「私物を整理したい…」妻が初めて吐いた弱音。一泊だけ許され、一緒に身体を洗った。骨と皮のような身体に何度も頬ずりし…
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小説『七つのショートしょーと』【第2回】なつ野 一五
「この頃食事を作る気がしないわ。だって食べたくないもの」次衛門氏の妻は健康な人だったがある日を境にだんだん弱っていき……
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小説『七つのショートしょーと』【新連載】なつ野 一五
緑川次衛門氏は妻を失った喪失感と向き合いながら、日々の自然と家族の記憶に支えられて生きている