【前回の記事を読む】城を完成させるため――18歳の貧しい少女は弁才天の像を抱いて自らその身を水の中へ沈めた住持はやや口角を上げ、「事態が好転したと伝わります」ほう、と、雄之助は弁才天に目をやって、「効果があったと……」そうなりますかな、と、住持は顎(あご)を引きながら、「それ以来、おみわ様はこちらのお城の守り神となられました」「それで毎年このお勤めが……」「はい。松平様の祈祷所である弊寺がその命…
[連載]みわがしろ
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小説『みわがしろ』【第6回】長石 潔
軟弱地盤のせいで城の工事が難航し、自刃した男…その娘は父親の無念を晴らすべく人柱に立った…!?
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小説『みわがしろ』【第5回】長石 潔
城を完成させるため――18歳の貧しい少女は弁才天の像を抱いて自らその身を水の中へ沈めた
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小説『みわがしろ』【第4回】長石 潔
石垣に眠る記憶——若き中小姓・雄之助が訪ねた寺で聞く、天守なき城の伝承
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小説『みわがしろ』【第3回】長石 潔
正月行事に奔走する若き中小姓。ふと気づけば三月に……年中行事の手引きに気になる記述が
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小説『みわがしろ』【第2回】長石 潔
今回の藩主への謁見により雄之助は家老である岡本安尊の娘婿として認められ、中小姓書役見習いとして出仕することになった
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小説『みわがしろ』【新連載】長石 潔
物語は九州にある美しい城の伝承の謎に迫る若い侍が真相を知る語り部との出逢いから始まる