【前回の記事を読む】寝込んでいる彼女が体を起こして、近くまで来てくれた。「ごめんなさい、お邪魔ですか?」嬉しくないはずもなく…太平の母のお凜様は、食べるのも作るのも大好きだった。もっとも、普段の料理は女中に任せて手は出さない。燃えないのだ。だが、外でおいしい物、珍しい物を口にすると一気に燃え上がる。そしてその味の再現に、無謀かつ勇猛果敢に挑戦する。お凜様は自分の舌に自信を持っている。だが太平のよ…
[連載]花房藩釣り役 天下太平
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【第6回】石原 しゅん
外でおいしいものを食べた時、母はその味を再現しようとする。だが決まっていつも、黒い何かを作る母に太平は…
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【第5回】石原 しゅん
寝込んでいる彼女が体を起こして、近くまで来てくれた。「ごめんなさい、お邪魔ですか?」嬉しくないはずもなく…
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【第4回】石原 しゅん
潮を読み、帳面を開き、親子で語らう――花房藩・釣り役の家に満ちる団欒のあかり
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【第3回】石原 しゅん
網元の助言に揺れる太平の心、鯛を追うかスズキを狙うか船上で交わる思惑
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【第2回】石原 しゅん
房州で覚えた「鯛のしゃくり釣り」。半月にしなった竿にかかったのは…
-
小説『花房藩釣り役 天下太平』【新連載】石原 しゅん
身分は歴とした武士だ。もっとも、釣りと料理をこよなく愛する本人にその自覚はない。