『日本後紀』などの史書には「皇太子(安殿親王)枕席安んぜず、久しく平復せず。この日伊勢神宮に向ふ。宿禱(しゅくとう)によりてなり」とあって、安殿皇太子が早良の強迫観念で神経が衰弱、不眠症になって、参詣して祈願するために伊勢に行ったと書いてあります。また「皇太子久しく病む。これを卜(ぼく)するに崇道天皇(早良)祟(たた)りをなす。諸陵頭(しょりょうのかみ)・調使(ちょうし)・王等を淡路島に遣わして…
[連載]私訳秘事作法「薬子の変」
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【最終回】花山 天女
全てを奪い去られ、最後は憤死に追いやられた早良の怨み。これが、長岡京を10年足らずで捨て、僅か数キロ先の地へ都を移した理由
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第6回】花山 天女
【怨霊・早良親王】流刑の途中、無言の抗議で自ら食を断ち、果てた。その死の裏には、種継殺害事件を逆手にとった…
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第5回】花山 天女
罵詈雑言を浴びせ廃された皇后、皇太子母子。二年後内親王は白龍に姿を変え、薨去(こうきょ)された
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第4回】花山 天女
皇后は帝との賭け事の褒美として若い男を与えるように強く責めた。そして与えられたのはなんと義理の息子だった...?!
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第3回】花山 天女
皇室外の男性との交わりは天皇家の血統を絶ちかねない可能性がありしばらく女帝を封印!?
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【第2回】花山 天女
神秘に閉ざされた奥御殿で繰り広げられる数々の描写は、一人の女性の手記のもの!?
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歴史・地理『私訳秘事作法「薬子の変」 』【新連載】花山 天女
交合の奥深い世界と、平安時代の事件「薬子の変」を組み合わせ、小説にしてみることに