「あなたを助けに来たんです」
《はっ?》
「田中さんですね」
《そうだよ》
「あの、どうしてここへ来たんですか?」
《そりゃあ、俺の家だからさ》
「そうですか。あなたの家なんですね」
《うん? 何だ何だ? お前は俺の考えていることがわかるのかよ?》
「わかりますよ」
田中は驚いて、後ずさりした。そして、走って逃げようとした。
しかし省吾が「田中さん、パーフェクトのこと、教えてください」
《おいおい、なんでこいつらパーフェクトのこと知ってるんだよ》
「パーフェクトはあなたの住んでいたアパートの近くにありましたよね」
《そ、そ、そうだけど、それ聞いていったいどうするつもりでいるんだよ》
「手袋に部品貼りつけたり、粉薬の袋に封をしたりする仕事、してましたよね」
《何でそれ知ってんだよ》
「僕はあなたの心の声が聞こえるんです」
《俺の考えてること、わかるのかよ》
「わかりますよ」