俳句・短歌 短歌 2022.05.13 短歌集「茜色の空」より三首 茜色の空 【第6回】 有波 次郎長 人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。 ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 憎しみを礎として立たんとし罪なき人を憎むは滑稽 *同じ日本人だろうと言うならば、同じアジア人ではないのか。 憎しみを礎として立たんとし罪なき人を憎むは滑稽 憎しみに変えてプライド持つならば共に栄える同志となり得る
エッセイ 『カサンドラ症候群からの脱却[人気連載ピックアップ]』 【新連載】 Happy Navigator 那美 妊娠4ヵ月目の裏切り......夫が会社の同僚と肉体関係を持っていた。「だってお前が、子どもを欲しがったから」 夫とは、私の会社の同僚の友人という形で知り合い、1年半のお付き合いの後、結婚しました。もちろん、幸せになるために結婚しました。子どもたちと一緒に温かい家庭を築くことが目標でした。1年半のお付き合いの中でも、私は特に彼に違和感を持つことはありませんでした。いま思えばなんですが、結婚に関して前進する手続きはすべて私がやりました。・結婚するまで二人で積立する・家具や生活用品を買う・結婚式の日取りを決め…
エッセイ 『ALS―天国への寄り道―[人気連載ピックアップ]』 【第3回】 島崎 二郎 母は、妻が作った食事を犬の餌にしていた。認知症になると、妻が掃除する傍からゴミを投げた。妻は自分を責めて… 京子は結婚を機に仕事を辞めてから、ずっと専業主婦をして、私を支えてきた。兄が家を出て結婚したため、私達夫婦が両親の住む主屋とは別棟だが、同じ敷地内に建つ家で生活をすることになった。それゆえに、年老いた親を妻が一手に引き受け、面倒を看ることになった。父親は少し身体が不自由になり、冬は布団から出られなくなっていた頃だ。母親もすでに八十六歳になろうとしていた。何時しか炊事の火から離れるようになり、京子…