俳句・短歌 短歌 2022.05.06 短歌集「茜色の空」より三首 茜色の空 【第5回】 有波 次郎長 人間の美しさとみにくさ、コロナ禍での生活、忘れられないあの女性……。 ささやかな日常を詠った誠意ある作品、幅広く物事を取り上げ、「今」を鮮烈に詠いあげた短歌集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 終わりなき無限の空洞、流されてただ流されて尚見渡せず 叫んでも何も聞こえずただ一人 聞く者もなし己が心音 戦前の罪を後世の人等には償うことは出来ぬことなり
小説 『拝啓、母さん父さん[注目連載ピックアップ]』 【第22回】 三上 ミカン 声のするリビングへ行くと、母の不倫相手が...まだ中学生の私を舐めまわすように見る男は、気軽に家に上がり込むように… 【前回の記事を読む】世田谷区に住み、幼稚舎から名門校に通う由緒正しきお嬢様。父親は私立大学の教授、母親は主婦をしながら事業に取り組んでいる。ダイニングチェアの講評会も無事に終わり、ダイニングチェアは学内に展示された。就活で必要なポートフォリオ用の写真撮影をした後、父に発送することを写真付きでラインするとすぐに返事がきた。とても喜んでくれているのが文面から伝わって、父への自分の気持ちがまた分からな…
小説 『にゃん太郎の冒険物語』 【第9回】 作間 瓔子 週3日の時間貸しのはずが…家主に一言の断わりもなく、ドアの前を塞ぐように『飛鳥ピアノ教室』と巨大なのぼり旗が出現。 【前回の記事を読む】部屋代を支払わない女が家主へ送った驚きのメール「あまりにも口出しと要求が多く、支払いを止めさせていただいておりました」ああ、村木さんてまったくウザったいわね。いちいち返事をするのも面倒だわ。私だって一生懸命頑張っているのに、生徒がちっとも増えないなんて、どうしてかしら。きっとこの地域は生活レベルが低いのだわ。レッスン料が安いんだから、部屋代が少し遅れたって仕方ないじゃない。後…