飛ばない飛行機 アルゼンチン(ブエノスアイレス)→パラグアイ(アスンシオン) 一九七三年二月二三日

ブエノスアイレスから世界の三大滝の一つでありアルゼンチン、パラグアイ、ブラジルの国境にあるイグアスの滝に行くために、ブラジルのイグアスに向かうべくブエノスアイレス空港に向かう。

ヴァリグ航空(二〇一四年に消滅)に勤めている日本人女性のNさんに紹介してもらって宿泊していた日本人会館(第二次世界大戦後パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン等の南米に多くの日本人が移住して多くの日系人がいたために、このような施設があった)を、朝六時半に出ようとするが、出入り口に鍵がかかっていて出られない。他に出口が見つからずあせる。

市内の安ホテルが一泊七ペソ(二百十円)なのに、この日本人会館は四ペソ(百二十円)と安い。しかし、ホテルではないので深夜や早朝は管理人は自分の部屋に入ってしまい、このようなことになってしまった。やっと管理人の部屋を見つけてドアを開けてもらう。七時を過ぎてしまった。 

バスに乗り込んで国際空港に駆けつけたが、イグアス行きは国内線の空港だとのことで、またバスで移動。あせる。国内線空港にようやく着いて、アルゼンチン航空のカウンターに行ってチェックインしようとすると、今日はストで飛行機は飛ばないとのこと。

明後日の二十五日にイグアス→サンパウロを予約しているので今日行きたいのだと説明する。他の航空会社の便を探したらどうかとの返事なので、空港内のほかの航空会社でイグアス便をたずねる。

しかし、ブエノスアイレス→イグアス便はアルゼンチン航空しかないそうだ。アルゼンチン航空の職員はそれを承知の上で他の航空会社を探せとはまったく馬鹿にしている。再びアルゼンチン航空のカウンターに行ってこのことについて文句を言う。すると、二十時間ほどかかるがバス便があると代案を提示される。しかし、飛行機のチケットはバスチケットに交換はできないとのこと。

また、今日の十二時半にストの状況がわかるので、ストが解決したら明日のフライトを予約するようにと、電話番号を書いた紙を渡される。