小説 小説 エンタメ 安全 2022.04.07 まさにヒーロー。いのちの現場で戦う、救急隊の毎日とは… わが国では、怪我人や急病人が発生しても、一一九番に通報すれば救急隊が来てくれます。 危機に瀕している傷病者にとって、救急隊はまさにヒーロー、正義の味方。 そんな彼らの、ドラマティックでちょっぴり切ない毎日を、ちょっとのぞいてみましょうか。
エッセイ 『ボクは、笑顔でできている ~多くの人に支えられて、白血病と闘うことができました~[注目連載ピックアップ]』 【第2回】 向井 健一郎 「病名は急性リンパ性白血病です」"急性リンパ性白血病"は約10万人に1人の確率で発症する。なぜ私が、と妻と二人で泣いた。 翌日の朝に、もう一度血液検査とエコー検査などを行いました。消化器内科の医師からは、「肝臓や脾臓は少し腫れているが、これが痛みの原因とは考えにくいです。最初のCTスキャンの画像を見ると、リンパ腺がいくつか腫れているところが見られたので、午後からは血液内科で診てもらいましょう」という話がなされました。私は「血液内科」とは初めて聞く名前だったので、これは何の病気だろうと思っていました。午後、病室が血液…
小説 『箱船へいらっしゃい』 【第8回】 葛西 雄一郎 人生の行き詰まりから霧の中を抜けて見えてきたのは粗末な門。そこへ老人が現れ、「ここは君がきていい場所ではないぞ」 【前回の記事を読む】墓荒らしの最中、棺についた紙を剥がして確認すると、それは呪文の描かれたお札であった。その様子をみられてしまい...自分もこんな、欲望を煽られて危機に接近し、社会の風圧に逆らうことのできない、見せしめのような最期を迎える人生なのだな、と認識した。ただなんとなく、納得をするわけではないが覚悟する心理が固まった。最後の薪を投げ入れ、目をつぶると入眠した。早朝、目覚めた。濃霧が立ち込…