花は花として

部員ジャスト十五人での公式戦エントリー。一人でも怪我したりしたら、それで棄権になってしまうし、相手校にも失礼になってしまう。でも、目標設定はしたかった。

秋入部のメンバーも、試合経験こそ薄いけれど、心も身体も準備できている気がする。ただ、ティームとしての積み上げがほとんどない中で、どれだけのことができるのだろう。関東大会の県予選とともに、ゴールデンウィークにある高校総体のセブンズ大会の抽選もある。

受け付けが始まった。おそらくは期末試験期間なのだろうけれど、キャプテンやマネージャーさんが来ているティームも少なくない。

大磯東が単独ティームでエントリーしたことに、もしかしたら軽い驚きを持った人もいたかもしれない。秋の全国大会予選は龍城ケ丘の付け足しのような合同ティームだったし、新人戦のエントリーは見送ったのだから。

抽選の結果、一回戦は川崎地区の武蔵(むさし)中原(なかはら)高と丸子(まるこ) 高の合同ティーム、勝てば二回戦でクジ運シードの稲村ケ崎高校との試合となった。セブンズ大会は、横浜南部の望洋高、横須賀の夏島高、伊勢原にある愛あい甲こう高との四校でリーグ戦を闘う。

ともあれ、目標は出来た。どの対戦相手もみんな格上に思えるのだけれど、それは思える、ではなくて事実だろう。後は試験明けの彼らにどのようにモチベーションを与えるかと、怪我をさせないことだ。各ティームの先生とも挨拶を交わした。

ユニフォームについては、夏島高はグレーと黒と知っているけれど、合同ティームは武蔵中原高のオレンジにするとのこと。望洋高はモスグリーン、愛甲高はレモンイエローとのことなので、あつらえたネイビーのユニフォームも無事デビューさせられる。

大磯東の名を胸にした彼らが、ピッチに立つ日が来るのだ。