1998年6月13・14日(土・日)ライン川クルーズ紀行

-ローレライ観光と、キャッスル・ホテル宿泊で出張費節約-

先週の金曜日から火曜日までデュッセルドルフ支店出張があり、土曜日、日曜日を利用してライン川クルーズに行ってきました。今回の出張は監査業務の必要性に基づくものであり、ドイツのどこかを観光しようとの魂胆は全くありません。

土曜日デュッセルドルフから列車でライン川とマイン川の合流点マインツに向かい、大聖堂(聖ヒルデガルト※注1)展をやっていました)とグーテンベルク博物館を見学しました。マインツは1455年グーテンベルクが世界で初めて活版印刷を発明した都市で、何点かのグーテンベルク聖書、最初の活版印刷機の複製の他に印刷に関する資料が展示されています。

すぐ下流のリューデスハイムはライン・ワインの集散地で、丘の上に1871年の普仏戦争勝利とドイツ帝国成立を記念するニーダーヴァルト記念碑がありライン川の眺めが楽しめます。ライン川といえば川下りですが、ライン川はマインツからコブレンツさらに下流のケルンまで山岳(丘陵というべきですか)地帯に入り、切り立った断崖の中を流れます。

 

土曜日の午後リューデスハイムからローレライのすぐ下流のザンクトゴアールまで行き、ライン川を見下ろすラインフェルス城内のホテルで一泊しました。予約なしの飛び込みですので山側の部屋でしたが、ホテルのテラスからは夕焼けのライン川越しにノイカッツェネルンボーゲン城(猫城)が見えワーグナーの楽劇の世界も斯くやと思う景観でした。

 

ラインフェルス城はライン川中流域最大の城塞で、対岸のノイカッツェネルンボーゲン城と共にライン川最大の難所であるローレライの直前に位置し、ライン川を航行する商船からの通行税徴収の目的の他にヘッセン侯の宮殿としても栄えました。城内にミュージアムがあり城の来歴と代々の城主の説明がありましたが、ドイツ諸侯の歴史・交渉関係・盛衰は複雑怪奇で私の手に負えません。