錦江の動くともなき川面 夕映ゆる見れば遠く来にけり

 

梨棚の低枝つぎつぎゆれあひて 雫となりし霧は滴る

 

いましめて燈りともさぬ納屋の内 夜深く棟木のしとる音すも