風邪だにも一つ病まずといつはりて母へ手紙を書くが悲しき

風吹きて雨垂れの音とだへれば庭の叢に虫の鳴きをり

夏の朝遠き家族うからら思ひをり皿に盛りたるトマトたべつつ