システム開発

システム開発をする中で、失敗も見てきました。海外の支店が使うシステムを本邦で開発するわけですが、「こういうシステムを作ってほしい」という要望は当然海外から上がってきます。

うちの部署は海外支店が使うシステムを管理していますので、海外からの要望を聞いて、本邦のシステム部に開発を依頼しました。要件通りシステムが無事にリリースされ、海外支店から謝意を伝えられて、やれやれと思っていたら、本邦の違う部署からクレームが来るのです。「おいおいー、お前らのシステム開発のせいで、オレらのシステムに悪影響が出てるじゃねーか。どうしてくれるんだ!」

その部署のシステムでは、海外支店の採算管理をしていました。うちのシステム開発のせいで採算管理が正確にできなくなったというのです。「知るか! オレたちは海外に言われたとおり開発したんだよ。海外がハッピーつってんだし、文句言うんじゃねーよ」って態度をとるのですが、向こうの部署も当然言い返してきます。「うちらも対処用システム開発必要になったじゃねーか。金よこせ。うちの部署から予算は絶対に出さねーからな」

誰が悪いか犯人捜しをすることになりました。「本邦のシステム部じゃねーか。普通、開発をするなら周りにどういう影響が出るか調べるだろ」チンピラのようにいちゃもんをつけにいくと、「いやいやー、何バカなこと言ってんの。うちは言われた通りの開発をしただけ。文句言われても困りますよ」とシステム部が言い返すのです。

不毛な戦いは担当者を超えて部長を交えて続きましたが、結局うちの部署とシステム部の喧嘩両成敗で落ち着きました。再発防止策は実にシラけたものです。