「レベルたけえなあ」
と言った。優理が、
「すげえ」
大地は、
「おれ、感動した」
と言った。
「一緒にやりてーな」
と武士。
「仲間にいれてやりてー」
と大地が言うと、優理が、
「ばーか。俺たちも本気で頑張らないとはいってくれねーよ」
武士がまとめた。
「責任重大だぞ」
三人は、微笑んでいた。もう決まっているかのように。わかっていたかのように。三人が四人になることは。
その時三人が見上げた青空は、澄んでいた。空は、若さを応援するように、優しい青色だった。この世に希望はある。望風の歌声は、三人をそう実感させた。望風も、一息つくように、窓の外の青空を見た。四人で一緒に見上げた空を、優理がパシャリとスマホにおさめた。