上司
サラリーマンならキャリアと同じで上司は選べません。受け入れるしかない。
前出の脇が甘い上司、結構お茶目で冗談が通じる人でした。でも、悪ノリが過ぎて怒られたことがあります。本人を前に、「〇〇(上司の苗字)ちゃん」と言ってしまったのです。
日頃の意識のせいか、口が滑ったのです。周りも聞いており、「やっばぁー」と思うも手遅れ。
「おまえ、上司に対するリスペクト、ぜっーーんぜん、ない。俺を何だと思っているんだ?」
そうです、日頃から思っていました。
「お前がオレの上司? お前にオレの何がわかるってんだ。偉そーに評価するんじゃねー」
って。その姿勢が口を滑らせたのでしょう。でも、言いわけするわけではないのですが、別の上司から言われたことがあるのです。
「大企業の上司って偉いんだよ、すごいんだよ」
こういうことを言う上司もどうかと思うのですが、口を滑らせた上司を前にこう思うのです。
「本当かよ。タバコ吸ってパチンコいく人が偉いのか? 上司の上司からはタバコやめるように言われているのに、コソコソ隠れて吸ってるぜ。全く威厳っつーのがないぜ」
こう言う上司もいました。
「お前、今日残業な。何かしろよ」
意味がわかりません。その時は周りより早く帰るようなこともしていません。毎日周囲より早く帰る人がいるなら、そういう指示も理解できなくはありません。
「たまには人並みに仕事しろよー」
ってことでしょう。しかし、残業って指示されてするものでしょうか。一日の仕事が終われば帰るし、終わらなければ残業するのが普通です。一日の仕事がはっきり決まっていないから、こういうセリフが出て来ると思うのです。
辛かったのが、この上司を部下である私が評価する指示が内密に飛んできた時のこと。
当時、私は結婚式を予定しており、その上司に乾杯の挨拶を頼んでいました。
「おいおいー、何でこのタイミングで評価しなくちゃなんないんだ。悪いこと書けるわけないじゃないかー」
「結婚式が終わったら、けちょんけちょんに評価してやるからな、それまで待っててくれよー!」
と願ったものです。