キャリアについて
ポテンシャル
私はシステム関連の仕事をしている中で昇格したのですが、理由はポテンシャルでした。ポテンシャルって潜在能力のことで今後の活躍を期待されているわけですが、昇格の理由になるのでしょうか。社長や頭取を決めるのにも、ポテンシャルを検討するのでしょうか。
何の実績もない人に「こいつは何か持ってる。やってくれそう」なんて理由で大事なポストを任せることはないでしょう。やはり過去の実績を見て社長や頭取を任せると思うのです。
私が知っている限り、この言葉が昇格の理由として使われ始めたのは、実績がない東大出身者と実績がある私大出身者のどちらかを昇格させることについて人事部が検討する際、東大出身を上げたい理屈として使われ始めたものと理解しています。全く悪しき習慣です。
普通、出身大学に関係なく、結果を出した人が昇格させられるべきです。上記の例であれば、私大出身者が昇格するはずなのですが、昇格を決める人事部でおかしな学歴偏重が横行しているのではないか疑いたくなります。
そもそも職場にいない人事部が絶対の権力を握り、昇格を左右するのは間違っていると思うのです。
人事面談の時期になると、自分の担当業務そっちのけで面談対応となります。上司も人事面談を最優先するように指示します。周りも「面接官だれ?」とか「何聞かれた?」とかソワソワ興味津々です。何回か上司と仮想人事面談を実施し、人事部にアピールする話を固め、人事部から聞かれるであろう想定問答を完璧に作り上げ、暗記して臨むわけです。
面談が終わると上司に結果を報告します。おかしくないですか? コンサルに人事部なんてそもそもないし、昇格を決めるのは職場の上司です。欧米の金融機関だって人事部が強力な権限を持っているなんて聞いたことがありません。邦銀固有のカルチャーであり、大蔵省を参考に策定したこの人事制度、全く時代遅れだと思います。