俳句・短歌 句集 2022.01.05 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第44回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 一切を草に包んで草を刈る ぽつぽつと街の灯消ゆる夜の秋 秋の田や凜と藤村式校舎
小説 『夢を叶えた、バツイチ香子と最強の恋男』 【第5回】 武 きき 「私、初めてです。こんなに気持ちがいいって…」――彼の顔を見るのが恥ずかしい。顔が赤くなっているのが自分でも分かった 【前回の記事を読む】「綺麗だ」バスタオルが落ち、丸裸になった私を彼は抱きしめた。「抱いていいかい?」手を引かれ、そのまま寝室へ行き…朝、いつものように、席に着いた。「どうした? 香子、妙に静かだな」顔が、赤くなっているのが、自分でも分かった。「だって、昨日、あんな事、こんな事、そんな事、したから、丈哉さんの顔を見るのが恥ずかしい! 丈哉さん変態なのかなと思ったんです」丈哉さん、コーヒーを吹き出し…
小説 『尾張物語』 【第4回】 浅川 洋 のぞみのドア越しに見つめ合った視線が胸を揺さぶり京都での別れを鮮烈に刻んだ 【前回の記事を読む】「僕ね、白川さんから返信が来るなんて思っていませんでした」「私だって、返事が来て会ってくれると知ってちょっと驚きました」「それが……」茅根は妻が数年来、心臓サルコイドーシスという難病を患っていて、身体を使う運動とか旅行で飛行機に長く乗ることは控えるよう医師に言われている旨を話した。「そうなんですか。奥様、お可哀そう。お大事にしてあげてくださいね」白川は表情を曇らせた。白川はそ…