エクササイズを渡り歩く人達よ、大切なのは正しい知識と自分の身体との対話だ
今朝FMを聴いていたら、銀座に新しく「真っ暗な室内で大音響を鳴らし実際にサンドバッグを打つボクササイズのクラブ」がオープンしたというニュースが流れていた。何でもニューヨーク発の日本初上陸だそうで、間もなく表参道に2号店がオープンするそうだ。
私は、「ほう……」と感心しつつも、「またかよ……」という感じを拭いきれなかった。
20代の頃、交通事故で大けがをし、リハビリの延長としてフィットネスクラブに通い始めて、かれこれ20年になる。最初の頃は、的確なアドバイスをしてくれるインストラクターもおらず、ひたすらベンチプレスやスクワットの重量を上げるべく頑張っていたが、効果は捗々しくなかった。
そうこうしているうちに、中年太りが気になる年齢になり、ようやく「科学的トレーニング」を開始した。幸い、何でも気軽に相談できるインストラクター数人と懇意になり、改めてトレーニングの基礎を教わった。それ以降、私のトレーニング効果は飛躍的に向上した。
人間、年齢を重ねるとともに、[基礎代謝]が落ちてくる。20代の頃は1日2500kcalだったのが、50代になると、1500kcalまで落ちる。これは、若い頃と同じ食事をしていては、体内で消費する分以上のカロリーが脂肪となって身体に蓄積されていくことを意味する。
従って、まずは、筋肉トレーニングで筋肉量を増やし、「痩せ易い身体」を作り上げることが必要になる。これが、「無酸素運動」の領域だ。
次に、実際に、溜まった体内脂肪を燃やして痩せる「有酸素運動」が必要になる。通常、ランニングマシンなどで行う場合は、最初の20分までは、血液中の糖分などを使って運動するため、体内脂肪の燃焼は起こらない、20分を経過して、血液中の運動物質を使い切ると、ようやく体内脂肪の燃焼が始まる。