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クールビズに物申す

「クールビズ」という言葉の由来は、2005年、当時の小泉首相が、小池百合子環境大臣に「夏場の軽装による冷房の節約を目玉政策として打ち出したらどうか」とアドバイスされた事と言われている。当初、環境省は6月1日から9月30日までの期間を考えていたが、2012年からは、「スーパー・クールビズ」と題して、始期を5月1日に前倒しすると共に、終期も10月31日へと繰り下げられた。

私が勤めている自治体でも、時期を環境省に揃えると共に、次のような“お達し”が4月下旬に出された。曰く、「通気性」、「速乾性」などを重視した衣類を着用することとし、また、ネクタイや上着は着用しない(気候や体調に合わせて適宜調節する……)との事である。印象としては、年々縛りが緩くなっており、これなら半袖ポロシャツでも十分OKという感じを抱かせる。

しかし、まだ新緑の若葉が爽やかな季節に、なぜ敢えてネクタイを外す必要があるのだろう? 締めていても全く暑くないのに……。また、ネクタイは、企業戦士の武装の要である。これを外しては、まさに「画竜点睛を欠く」そのものではないか! ネクタイ業界も、「父の日」の定番商品だったネクタイが売れなくて困っているそうだ。

私は、社会全体に、真の意味での「クールビズ」を定着させるには、次のように提案する。ITやデザインなどの一部の業種を除いて、官公庁や大企業においては、「黒のスーツは原則として禁止する(就活中の学生を除く)」としてしまってはどうか?

最近、特に暑い日に、紺のスーツに白いワイシャツ、しかも襟元をだらしなく開いた営業マンなどを見ると、「どこか違うのではないか」と思ってしまう。スーツが明るい色になれば、暑苦しさも著しく軽減されるし、何よりも、麻や各種の清涼感を与える素材のスーツは着ていて快適である。

この信条に従い私は、夏至までは、清涼感溢れるスーツに、色物若しくは柄物のシャツ、明るい無地のネクタイで決めようと考えている。同じように、秋分の日からは、グレーを中心とした渋めのスーツに、無地のシャツ、濃い目のネクタイという出で立ちに変身しようと思う。

多くの人々の賛同を得たいと願う。