今回のツアー・ガイドはプラハ・カレル大学(これもカール4世<在位1346年~1378年>設立の中欧最古の大学)経済学部卒業の才媛(但し、おばさん)で、話が巧みで参加者を飽きさせませんでした。
いくつか面白かった話をご紹介すると、
チェコ共和国初代大統領マサリク氏の夫人はアメリカ人で人望が厚かったこと(チェコの親西欧感情もそんな歴史もあるようです)、
1968年のプラハの春、1989年のビロード革命の話(バスにロシア人が何人か乗っていて、この話が出るとなんとなく微妙な雰囲気でした)、
プラハの春の指導者で自由化後の最初の大統領ドプチェク氏がスロバキア出身でスロバキア分離前に死亡したこと、
映画『ミッション・インポッシブル』『アマデウス』『レ・ミゼラブル(本年公開予定)』のロケがプラハで行われたこと、
イギリスのチャールズ王太子はプラハがお気に入りで何度も訪問しプラハ城保存のための寄付もしていること、
三十年戦争の時スウェーデン軍がプラハの町までやってきて絵画・財宝等略奪し今でもスウェーデンの博物館にあること、
旧市庁舎のからくり人形時計が3年前の大修理まで1407年の製造時のまま動いていたこと等、何の役にも立ちませんがなんとなく知識が増えて偉くなったような気がします。
今週は金曜日からジュネーブに行き、モンブランの一日観光に参加します。ヨーロッパ・アルプスは冬の間は雲の上で天気がいいと聞いていますので楽しみです。
残念ながら、もうモンブランに登る体力も技術もなく、見るだけになります(某メガバンク行員で法学部山の会のAさんは10年前にガイドと一緒に登頂しました-拍手!)。
前回のヴェネツィア紀行でもお伝えしましたが冬のヨーロッパは観光客が少なく、またプラハのように暗く寒いのもそれなりの魅力があります。
皆さんも奥さんにミンクの毛皮を着せて冬のヨーロッパを歩いては如何でしょうか。