よべの雨のたゆたひ流れし跡ならむ 窪みにつきて藁くず乾ける

 

 

めて降りつぐ梅雨に親しもよ 畦越す水のちかまさり聞こゆ

 

 

翼張り稲田の上を飛ぶ鷺の むき変はる時日に光りたり

※本記事は、2021年5月刊行の書籍『短歌集 蒼龍の如く』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。