きっかけは大人でも、主役は子ども。子どもの[好き]なコト、[得意]なコトの中に、将来楽しく取り組める仕事を見つけるヒントがあります。

それらを是非見つけて、それが将来の仕事につながるよう、大切にその子の良いところを育むサポートをして欲しいと思います。

次の節では、過去不登校だったけれど、現在活躍されている人たちについてお話しします。

高校や大学に進学していなくても大活躍している人たち

世の中にはいろいろな特徴や個性のある人がいて、高校や大学に進学していなくても大活躍している人がたくさんいます。

例えば、会社の社長、囲碁の名人、飲食店の料理人、芸人、実業家、俳優、声優、スポーツ選手、小説家、その他様々な職業の人たち。そして、その中には子ども時代、学校に行かず不登校だった、という人も実はたくさんいます。

具体的に例を挙げたいところですが、ここでは個人名をあえて伏せておきます。詳しく知りたい方は、インターネットなどで調べていただければ、すぐに十人、二十人の著名な方の名前が見つかるはずです。

学校には行かなかったけれど、大人になって自分らしく輝いている人たちが、本当にたくさんいます。

このような人たちを見てもわかるように、学校に行かなくても自分の[好き]なコト、[得意]なコトが見つかれば、子どもは将来楽しく幸せに生きていける、と私は確信しています。

特にこの時代、インターネットの発達により職業の幅はぐんと広がりました。たとえ人と会って直接話すのが得意ではなくても、インターネットを通して、様々な人と仕事をすることができるようになりました。

コロナ禍により、会社に行かず自宅で仕事をする人も随分増えました。

私自身、多少自分を鼓舞するところもあったと思いますが、子どもが不登校だったときは、「いろんな不登校だった人たちが世の中で活躍しているんだからきっと大丈夫」と自分に言い聞かせていました。