臥薪嘗胆 仕事編 スポ根は苦手
臥薪嘗胆、石の上にも三年。これは自分で自分に言うもの。親、指導者、上司が上から目線で使うものではない。
「M8の大地震が80%の確率で30年以内に起こる」。そんな警告が出されて久しい現代の日本で、どうして子供に言えようか。
「将来のために頑張りなさい。辛抱も大切よ。今頑張れば後で報われるのよ。明るい未来が待ってるわ」
大人になって社会に出ると、それまで以上に大変なことがたくさんある。悩みもなく思った通りの毎日を順風満帆に送れる人なんてそういない。みんなそれぞれ違った悩みを抱えながら毎日必死に生きている。
大変僭越ながらここで私からのアドバイス。「やりたいことをやりなさい。そのために今まで勉強してきたんだから。そのために子供時代遊んできたんだから。大人になったらおしまいじゃなくて、大人になってからこそ好きに生きなさい」。
ついでにもう一つ、「壁にぶつかった時、悩んだ時は自問自答してみてね。自分、本当にこれやりたいのかな? やるって腹くくれるかな? 答えがYESならGO!! NOならSTOPよ。そしてちょっと一休み、次の道を探して、見つけられたら、またGOよ!」
道はいくつもあるのだから。何回でもやり直しはきくのだから。自分自身、無理なことは止めてきた。
私は、5年で会社を辞めた。最初の配属先は大好きな接客業務だったが、3年目に事務職に異動になった。
それまでとは全く畑違いの、英語を使ったシステム運用に関する仕事。パソコンもデスクワークも苦手な上、自分のやっている仕事に自信が持てずストレスは溜まる一方。海外出張や都心の綺麗なオフィス、華やかなOL生活に後ろ髪は引かれたが、結局5年しか続けられなかった。