倉敷屏風祭を歩く
2003(平成15)年10月18、19日、倉敷美観地区の民家の玄関で、その家に伝わるお宝や屏風を公開する「倉敷屏風祭」が前年に続いて行われました。
今年初めて見る夫と共に2人で見物に行きました。
去年は雨模様で傘の花が開いていましたが、今年は幸い秋晴れのいいお天気に恵まれ、去年以上に盛り上がっていました。東のはずれ、「くらしきの宿東町」が28番でした。この前のあたりで、案内図をいただきました。
その時いた東町が東のはずれ、反対側の西の端の大原邸が1番でした。
よく見るとその地図には、公共のトイレの場所(倉敷国際ホテル、大原美術館本館、倉敷館、倉敷公民館、考古館横の公衆トイレ)や、飲食店の場所と食べ物の種類なども載っていて、様子がよくわかるよくできた地図でした。
「くらしきの宿東町」では、昨年は玄関のところで金屏風と琵琶の展示がありましたが、今年は東側の門を開けて、お庭を公開していました。苔を踏まないで、と女の人が立って注意を呼びかけていました。私たちは法事の会食で2回ほどこのお座敷からお庭を眺めたことがありましたが、庭に入らせてもらったのは初めてでした(2014年5月閉店)。
くらしきの宿東町のお向かいの楠戸邸は私の尊敬する先輩主婦のお宅で、その玄関の間には、明治期とみられる美人画の屏風がありました。
隣のはしまや呉服店には、土間に面した続きの間に寄せ張りをした屏風と、着物が展示してありました。ここは明治の建物ですが、手入れが行き届いており、昔ながらの白熱電球がぶら下がっています。
土間の壁には、この建物を訪れた有名人のセピア色の写真があれこれ展示してありました。見ると、民芸運動に力を入れた柳宗悦、陶芸家の濱田庄司、バーナード・リーチ、サルトルとボーボワール、ロックフェラー夫妻など、有名人がいっぱい。この店のご当主や奥様が着物姿で応対していました。