俳句・短歌 句集 2021.07.28 句集「八ヶ岳南麓」より三句 句集 八ヶ岳南麓 【第21回】 浅川 健一 八ヶ岳の麓で暮らす医師の、四季折々の俳句集 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 匍伏してまた立ち上がる野焼の火 下校児の傘がくるくる牡丹雪 つじかぜの素通りしたる葱坊主
エッセイ 『治すより、付き合う』 【第2回】 弓庭 柔悟 「腎臓の組織を少し取ります」背中にチクッと針がさされ麻酔が打たれたと思ったら、「バチン」と銃みたいな音が… 【前回の記事を読む】むくみ、体重増加、尿量減少――気のせいかと思ったが、母に言われるまま病院へ行くと医師の口から…スマホで「急性腎不全」を検索する。やってはいけない行為ランキング第1位を、入院初日に達成した。怖い言葉ばかり並んでいた。【合併症】【不可逆】【慢性化】【透析移行率】そっと画面を消した。天井を見た。白かった。その白さが、やけに遠く感じた。午前2時。隣の“むくみ村の村長”が突然言った。「…
小説 『信長想記』 【新連載】 大津 荒丸 本能寺にいるはずの織田信長が、消えた――襲撃直前、1万3000の兵を率いる明智光秀に届いた“上様”目撃の報せとは…… これは織田信長のifの空想物語ではない。これは織田信長のifの歴史小説である。もしこの男が生き続けていたなら、日本史、否、世界史が変わっていただろう。天正十年六月二日(ユリウス暦1582年6月21日)。夜が明けるには、まだ時間があった。老(おい)ノ坂を越えて山城盆地に、一万三千の大軍が移動していた。桔梗紋の旗印が林立する本陣には、惟任(これとう) 日向守(ひゅうがのかみ)明智光秀がいる。今、彼は…