年齢を重ねて太るのは、動物界で人間のみ!
野生動物に肥満の動物はいないといわれています。キリンもゾウもライオンもウサギもサルも、みな種類によって大体同じ大きさをしています。
ところが、人間の体重は個体差が大きく、数多くの方が肥満になります。世界中において肥満者が増加傾向にありますが、2017年度の国民健康・栄養調査(厚生労働省)によると、日本においても成人BMI25以上の肥満の人口は、男性で30.7%、女性で21.9%となっています。
肥満による健康障害は、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症・心筋梗塞・脳梗塞・脂肪肝・月経異常・肥満関連腎臓病・整形外科的疾患(変形性関節症、腰痛症)・睡眠時無呼吸症候群・大腸がん・食道がんなどの悪性疾患・胆石症・逆流性食道炎などがあり、まさに万病のもとといえます。
そんな病気の元凶である肥満ですが、人間だけではなく、人間が飼育するペットのイヌやネコ、家畜もなってしまいます。一体、どうして人間やペットは肥満に陥ってしまうのでしょうか?
それは、野生動物は、本当にお腹がすいているときだけ食べて、お腹がいっぱいになったら、すぐに食べ終わるからです。食べる時間だからとか、もったいないとか、せっかくだからといった価値観や感情で食べる量を変えたり、口寂しいからなんとなく食べるというようなことをしないからです。