すぐにどうしたのか聞くとアルバム用の写真を取る為に公園に行っていて、空き時間にふざけていた生徒が座っていた空にぶつかってきて、手を踏まれたので明日は学校から病院へ行く事になっていると聞かされました。
ポキッと音がしたから折れていると思うと空は言いました。
あんなに空には注意する様に言って空も私の言う事を守っておとなしくしていたのに本当に災害は向こうからやってくるんだと思いました。
ひどく怒りがこみ上げてきました。
私が仕事をしていると学校からの電話でやはり骨折しているので、先生からの話しもあるので来てほしいとの事で、私は帰る事になりました。
病院から紹介状を出してもらうので大きな病院で手術を受けてほしい、学校でのけがであり加害者の親との話し合いなど色々とこれからありますが、申し訳ないという先生からの話でした。
就職試験では体力検査もあったので、もうだめだと空は落ち込みました。
自動車学校も学科教習はできるけど運転はできないと言われました。
指がよくなってからでないと難しいとの事でさらにバイトも調理の仕事だったので、もうトリプルショックで空をなんとか元気付けようと、私も大変でした。
空は手術を受ける事になり、私も仕事を休んで連れて行き、痛いやろ、かわいそうにと手術室の前で待っていました。
空は痛い痛いと言っていて、本当に変われるものなら変わってあげたいと、私も泣きたい思いでした。
お風呂に入る時はビニール袋をかぶせてゴムで止めて、ぬらさない様にしたり、服を着る時そっとそでを引っぱったりと、空がストレスにならない様に色々気を使ったりしました。
結果空は第一志望の就職試験では落ちましたが、勉強の成績がだめだったみたいで良かったのか悪かったのか。
空をひどい目に合わせた同級生の子も同じ第一志望で空と同じくだめでした。
二人とも合格できたら良かったのですが二人ともだめだったので、仕方のない事だと私も思いました。
そして空と相手の子も、今まで通り仲良くやっていると空から聞いて、私は安心しました。そして二人は同じ所に就職しました。
ひとまず空の就職が決まり良かったと、次はそれに向けての準備です。
寮生活が始まるので色々と準備するものがたくさんあって大変でしたが、揃える事ができました。何とか自動車学校も間に合わせる事ができて無事に免許も取れて良かった。
あとは卒業式です。
空の卒業式に色々な思いがいっぱいこみ上げてきました。本当は空と抱き合ってわあわあと泣きたい所でしたが私はがまんして、少し泣きました。
空と仲良しだった友達にサプライズの花束を渡して、空をおどろかせて、私は一人満足していました。
さて、空も無事に卒業しました。また新しく生活が変わります。空が就職先の寮に出ていくまではあっという間でした。