エッセイ 芸術 2021.03.24 「今を大切に 君の人生だよ」より「自作文」 今を大切に 君の人生だよ 【第9回】 青山 珪香 あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を―― 時代がどんなに進んでも、心に届くのは人のあたたかみ。 わかる。感じる。励まされる。 70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、 多くを自作の文で制作してきた書家による作品集。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ 次回の記事へ 最新 あらたな書芸術を模索しつづける書家からのメッセージ。こんな時代だからこそ、ぬくもりのある言葉を――。時代がどんなに進んでも、心に届くのは人のあたたかみ。わかる。感じる。励まされる。70年近い書人生のなかで、「だれもが読めて心に響く書のものを」との思いから、多くを自作の文で制作してきた書家、青山 珪香氏による作品集。 (自作文)
エッセイ 『ある朝、突然手足が動かなくなった[人気連載ピックアップ]』 【第4回】 市川 友子 痛みから解放されたい、喉を切開して直接チューブを入れてほしいとまで思っていた。そして声も出せなくなり、その辛さは想像を超えた 【前回の記事を読む】足から始まり、喉の筋肉も動かなくなり、しだいに呼吸困難になっていった。そして、たった1日半で動かせるのは首のみになった…【28日】 この日は血漿交換は休みだが検査は続いている。2時間ごとに看護師さんや介護士さんが、私の腰に枕を挟み床ずれ対策をしてくれる。私は寝ているだけだ。【29日】私は血漿交換の説明を受け、腕に針を刺されたことは覚えているが、終わったのは記憶にない。【30日…
小説 『愛[注目連載ピックアップ]』 【第23回】 高見 純代 絶縁状態の父からの手紙と一緒に届いたのは…「十年も遅れて申し訳ないが、受け取ってほしい」私は全く嬉しくなかった—— 【前回の記事を読む】どんなに偉くても、功績を残しても、人は必ず死ぬ。私の仕事は人の死と向き合う事から始まるが、慣れてくると…十二月の始めに、長さ一七〇センチのマフラーは編みあがった。両端に、長さ七センチのヒラヒラの飾り、フリンジを付け、完成した。二十日の日曜日を待つばかりとなった。私はできあがったマフラーを緑色の紙に包み、赤のリボンを結んだ。しかし、不安もあった。神矢はこれを喜んでくれるだろうか…