私たちは、物質文明によって心は満たされないということです。むしろ、物質を大量に生み出す社会の中で、多くの人が人間らしさを失い、孤独に追いやられているのです。

それは、産業革命がはじまったころに、すでに人々は人間らしさを失い、マルクスは資本論で、産業が進展する中で、チャップリンはモダンタイムスによって、その問題を表現しました。

その流れは途切れることなく現代まで続いており、それどころか私たちはいよいよ疲弊してきたのです。現在のワークスタイルの基本は製造業にあります。

出勤時間は定められ、ベルトコンベアーの流れに合わせて私たちは作業を行い、品質を維持するために全員同じ基準で働き、さまざまな規則を作り、そのルールからはみ出さないように社員はマネジメントされてきました。

経営者は社員を働かせるためにはどうすればいいか。モチベーションを維持させるためにはどうすればいいか。

経営者や経営学の専門家は必死に考え続けてきました。これは製造業に限ったことではありません。非製造業の人たちもすべてこの工業社会における大量生産モデルに合わせるように働き方を統一してきました。