ASDの傾向とADHDの傾向を分けないで書きました。両者とも発達障害と理解されており、自分の考えやこだわりで、ほかの人や状況の認識が入ってきづらい脳神経的状態で、ASDの人は、より自閉的ですし、ADHDの人は行為や関心においても、より多動的と言えます。
決定的にこのタイプと言える人もいますが、重複している、あるいはどちらかというと一方の傾向が強い、というようなことが多いです。
ただ明らかなのは、資質と仕事の社会的要求が合っていないということです。言うなれば、社会的要求としては、思考の柔軟性と行為の確かさが求められますが、発達障害の傾向としては、思考の固さと行為の不確かさがあります。
行為の不確かさは、場違いやルーズと思われてしまいますが、多くの場合脳神経や不安に左右されますから、本人の努力が足りないとか甘えているとかいうことではありません。
発達障害の傾向がある人にとって、会社で一般的に要求される業務内容は難しい、仕事ができないという評価につながります。
こう書いてしまうと、社会性が絶対条件のように思えてしまいますが、生きて行く上では、社会性に乏しくてもそれほど問題ではありません。最低限度、社会生活が送れるくらいあればよいのです。
無口な人、シャイな人、ちょっと変わり者だけれどこの仕事はきちっとやる人、社会にはいろんな人がいます。
ただ、現在は社会性があまり問われない仕事が少なくなりつつありますし、好まれないという傾向にあります。