仕事の特質と発達障害の傾向がマッチしない
社会的背景のひとつは、仕事の特質です。
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ここでは、第三次産業の会社員をモデルに考えていますが、実際に発達障害の傾向が問題となるのは、サラリーマン、事務職が多いように感じます。
一人でする仕事や専門職はあまり問題とならない傾向にあります。
大人になってから発達障害と診断される場合、社会的要求の限度を超えると症状が明らかになる傾向にあります。
この社会的要求とは何か。
職場においては、先にあげたように、協調性やコミュニケーション力、発言力やまとめる力、管理、連絡調整力になります。
これは就職すると普通に要求されますが、それほど簡単なことではありません。この社会性とコミュニケーション能力の要求は、非常にタイトなものです。
自分の好きな時間に好きなように、ほかの人のことはあまり気にせず、仕事をするわけではありません。タイトな資質が求められます。