春の雪 朝の陽ざしに 解ける時 小鳥しきりに 虫をついばむ
新生に 根を張りませり 若竹は 節を重ねて 伸び行かねばと
アゲハ飛ぶ 我が庭をこそ めでしけれ 朝な夕なに 水打たず居て
【季節とともに】
50年近く弁護士として活動した著者の急がず、惑わず、実直に生きた78年間の人生が詰まった短編集。
先行きの見えない不況や震災などで何かと暗い話題が多く、希望や生きる活力が見いだしにくい世の中にあって、生きることの素晴らしさ、日々の美しさをもう一度気付かせてくれる短歌集を連載でお届けします。
春の雪 朝の陽ざしに 解ける時 小鳥しきりに 虫をついばむ
新生に 根を張りませり 若竹は 節を重ねて 伸び行かねばと
アゲハ飛ぶ 我が庭をこそ めでしけれ 朝な夕なに 水打たず居て
【季節とともに】