エッセイ 日本画 2021.03.09 生きていることに、感謝の気持ちが綴られていた かあさんの かあさんの顔から 汗がしたたり落ちる 夏の日 「タマネギもキャベツも 店で使うだろ いっぱい持ってけ!」 店でタマネギの皮をむきむき かあさんの作った野菜を 店でお客さんに出せることに 涙が 目が痛い 目が痛い
エッセイ 『Re:start[人気連載ピックアップ]』 【第10回】 森 亜美 服も体も、真っ黒こげで病院に運ばれた私。「あれが奥さんです」と告げられた夫は、私が誰なのか判断がつかなかった 【前回の記事を読む】信号無視の車が突っ込み、乗っていた車が炎上。後部座席にいた娘だけが救出された事故後すぐに私は、ドクターヘリで火傷治療に強いと言われる某大学病院の救急救命の集中治療室(EICU)に搬送されました。もう1人の方は救急車で別の病院へ運ばれたと聞きました。ぶつかる瞬間の記憶は全てなく、今でも事故前後のことは思い出せません。着ていた服はまっ黒焦げになっていたみたいで、頭も火傷していた為…
小説 『ボイス・リミット』 【第3回】 松本 すけ 昨日まであんなに元気だった彼女が急に死ぬはずがない――声だ。声の上限を迎えて死んでしまったんだ… 【前回記事を読む】世界中を旅したいという彼女に「君なら何にでもなれるよ」と褒めたつもりで答えた。だが彼女は悲しそうな顔をして…そもそも二人は屋上で会う約束などしていないのだから、来なくても不思議ではないと思った。仕方なく帰ろうと屋上の階段を降りて教室の前を通ると、彼女が誰もいない教室で一人、自分の席に座っていた。思わず教室に入ると彼女は裕翔に気づき、笑顔を見せた。何してるの? と裕翔は聞こうとし…