声が変わると人生も変わる

すべては自分が放つエネルギーの質にかかっている

声が変わるということは、物理的に言うと、自分が発している周波数、すなわち、エネルギーの数値が変わるということです。つまり、自分の周りで起きているさまざまな現象にも影響が表れ、結果、人生そのものが変わっていくということです。

私は16年間で2万人の声のデータをとり、周波数と心の関係について研究してきました。音声分析ソフトで周波数を波形にして声を視覚化し(声診断メソッド)、声の周波数と人の心理との相関関係を体系化しました(音声心理学)。そして、長年こうして目に見えない、つかみどころのない心というものをエネルギーの波として数値でとらえてきて、改めて人の内面の仕組みについて知ることができました。

結論として言えることは、私たちはエネルギーでできていて、そのエネルギーの質、量、方向性によって現実がつくられているということです。

また、引き寄せの法則というのがありますが、これについてもやはり、人生において、自分が発しているエネルギーの質と同じものを引き寄せるというエネルギーの法則が当てはまります。

ですので、どんなにいいものを引き寄せようと思っても、思うだけで行動しなければ、エネルギーも動かないので、うまく引き寄せることができません。そして、うまく引き寄せられないからと、テクニックを磨いて引き寄せる力だけを強めてしまった結果、いいも悪いも引き寄せてしまったというケースも多々あります。

それよりは、自分自身の周波数そのものをいいものにしていくほうが大事になってきます。

まずは、今の自分の発しているエネルギーが、どんな質なのかを客観的に知ることからはじまります。ただ内観したり、生年月日による統計データで知ったりするというのもいいですが、今の自分のエネルギーの状態を数値で知るというのが、自分自身の発しているエネルギーを確認していくのには、とても役立つのではないかと思います。

自分自身のエネルギーというのは日毎に変わりますし、また、今のエネルギーの状態というのは、自分の心の持ち方、あり方次第で瞬間、瞬間、変化していくくらい繊細なものです。さらには、無自覚で発しているエネルギーというのもあり、実は、この無自覚で発しているエネルギーというのが、自分の人生の負の要素をつくり出すことになっているのです。

「自分を知る」作業をするにあたっては、自分の強み・弱み、特技・才能を見つけるのもいいのですが、自分の負のエネルギーを生産してしまっている、長年無自覚で繰り返している根本原因に気づくのも大事なことです。

ここからは、自分のエネルギーが、どのように人生にかかわってくるのかを、少し見ていきたいと思います。