いまや、コンプライアンス違反は、痛烈な社会的な批判を受ける時代である。人だって組織だって何かをやらかしてしまえば、社会的批難を受けることがあるわけなので、何も不思議なことはない。
我々は日常的に色々なルールを守って生活をしている。法律を守るのは仕事に関わらず社会生活を営む者であれば当たり前のことであるが、実際には生活する上ではルールがないことやわかり辛いことが多いのも事実である。
法律や就業規則に書いていないようなことでも、社会的視点から、良いことかどうかの判断をしなくてはならない場面がある。このときに考えるべきことは何であろうか。やはり社会の目ということに尽きるように思う。
法律やルール、会社の規則に載っていなければ何でもありなのではない。それを判断するための倫理観なのである。組織やグループのリーダーは、より公に近い人間として、崇高な倫理観を持って、率先して現場での理解を広めてほしいと思う。
個人情報の管理、機密情報の管理、労働時間の管理、労働関連法規の理解の醸成と行動規範の徹底は総務部や人事部がやれば良いことなのではない。現場でのアクションが関係するわけだから、やはり管理職が、身近な事例などを用いて腹落ちする言葉で説明した方が良い。
料亭に黒塗りの車を横付けにしたり(近所の家の横にわからないように止めているのも多いが迷惑である)、ときには送迎のハイヤーを路上駐車させているケースも散見される。朝夕の車が増えるときはとても迷惑である。送迎される方にも問題がある。
なぜ「他の人の邪魔にならないところに止めておいてくれ」とドライバーに伝えるとか、コインパーキングを利用することができないのだろうか。そんな人達に寛容である人間はほとんどいないと思う。そんな人に社会やコミュニティのリーダーが務まると思うことがそもそも間違っていると思う。
家庭でも、正直であれ。誠実な人になれ。という話をしているわけである。まずは自分が手本を示した方が良い。